mardi 22 décembre 2009

第二稿 提出

「年内まで」の約束をどうにか破らないように、編集の《さ》さんを裏切らないように。。。一応がんばったのだ。
でも、読めば読むほど書き直したいところは出てくる。

いつも使っているマックのパソコンは縦書きができないので、ウィンドウズが入っている方のパソコンに原稿を移動して、縦書きにして見ると、原稿用紙の上下からはみ出て、読みにくい文章が出てくるので、そういうのを修正してみる。

挿絵があった方がわかりやすい部分もいっぱいある。なんと言ってもヒエログリフについての表記がいっぱいあるので。
だから、また原本から挿絵をスキャナーして、ワードの文章の中に貼付けたりしてみる。すると、せっかくの文章が台無しになったりもする。困ったなあ。

パソコンの画面で読むのと、紙にプリントアウトしたものを声を出して読むのとでは、またずいぶん変わってくる。修正のたびにいちいちプリントアウトしていたら、紙の束がどんどん減っていくのだが、出版される本のサイズで、文字の大きさも行数も同じじゃないと、気分が出ない。雰囲気がずいぶん変わってくる。だから、できるだけパソコンの画面で調整して、「よしできた」という段階になってプリントするのだが、それでも、読み直すと赤線がいっぱい入る。

とりあえず送った。
日本時間で7時頃にはなってしまったので、《さ》さんが事務所にはもういないだろうなあ、だったらあと一晩は読み直しすればよかったかなあ。。。と思っていたら、原稿を送って三分後には《さ》さんから電話が入る。

「年内に、届きました〜〜〜」
うれしそうなのである。ああ、よかった。これでお互い年が越せますね。
打ち上げの忘年会でもできたらもっと幸せなのになあ〜〜。

あとは年明けに、《添削》がどど〜と入って来るのを、待つ、のみ。

dimanche 11 octobre 2009

おシゴト

 先週の日曜日にいきなりJPが検査入院をし、水曜日に戻って来た。一人で電車に乗って戻って来た。
木曜日にもう一度検査があるというので仕事の休みをもらわねばならず、ついでなので金曜日も休みを取った。
じつは木・金・土曜日とわたくしのおシゴトが入っていたので、JPには前から休んでもらうことになっていた。
わたしのおシゴトは滅多にないことで、あっても短期なのだが、ある時には朝が早く夜が遅い。なので、おシゴトの時にはいつも子どもをどーしようかってことになる。だから、JPに休んでもらうことが多い。JPは公務員なので有給休暇がいっぱいある。仕事がいくら溜まっていても、休まなきゃならないこともあるほどだし、年末が近づくと消化しないといけない休みも待っている。
検査の結果は3週間後。その間に悪化しないのかと心配。


 木曜日は夜遅くに出て行くことになっていたので、かなり余裕だった。
みんなのご飯を用意してからミーさんとの約束の場所に出かけた。
そうなのだ、おシゴトと言えばミーさんである。

 日本からのお客様は二手に分かれてお迎えすることになっていた。第一グループをお迎えしたあとに3時間も空港でぶらぶらするのはいやなので、第二グループには申し訳ないけれども、トゥールーズの街に出てさっさとお食事することになった。ミーさんは空港で第一グループが遅れなかったことを確認してから、お友達のシェフに電話して、「今からお前のレストランの席を予約してくれ」と勝手なことを言っている。
お友達のシェフはトーキョーに居るというので、ばか受けだった。
「あのおミーさん、トーキョーのお友達って。。。あっちは午前三時ですけど。」
ガハハと馬鹿を言って笑っているミーさんを横からつっつく。
トーキョーでビジネスしてるフレンチなシェフが、自ら席を取ってくれた彼のレストランは、なんか、すごいレストランだった。星もいっぱいついてたので、おそらく3週間ぐらい前から予約しておかねばならなかったのではないかと思う。
 星はいっぱいついてるけど、肝心なシェフはトーキョーでビジネスなので、わたしはちょっと「大丈夫かな?」と思いながらお席に着かせていただいたが、とってもすばらしいディナーだった。
 この前トーキョーから来た《あー》さんとミーさんとの初日のエビ、プラス、お二人の毒気(?)により、今世紀最大の下痢を起こしたわたしだったので、今回は非常に用心して、メニューをよく読んだ。エビは避けた。

 さて、第二グループは22時50分(なんと時間通り)に無事ご到着。申し訳ないけどディナーもなしで、アルビのホテルに直行。自宅に帰り着いたのは1時頃。爆睡。
 二日目は、午前中に各工房を見学し、マカロンを試食しながら会議。昼食はなし。午後はケーキとチョコレートを食べまくり、アルビ市内を少しご案内。サント・セシル大聖堂で懺悔ゼンゲ。。。。(?)トゥールーズ・ロートレック美術館で、記念メダルなどを購入。ホテルに戻る途中フォアグラ屋でショッピング。少し自由時間があったので、お客様がお部屋でお休みされている間、わたしは子どもと約束した漫画ショップへ。ノエミのお気に入りの『フルーツバスケット 14巻』は品切れ、ゾエのお気に入り『cats 2』(韓国の漫画)を購入。
 夜はレストラ〜〜ン。星付き〜。
夜中過ぎに帰宅して、お腹がパンパンで、吐いた。食べ過ぎというよりは、甘いもののとり過ぎと寝不足で、頭がんがんという感じ。
 翌日は朝の8時15分にホテルにお迎えに上がらなければならないので、わたしは7時15分前には目覚ましを合わせた。爆睡。

 目覚ましが鳴らず10時に飛び起きて、「アアーどうしよう」と叫んだものの、よく考えたら
「ミーさんがいっしょに空港に行くことになっていたんだから、ミーさんが行ってくれただろう。ははは、助かった」
ということになり、安心して再びベッドに戻った。また爆睡したあと、
「あ、でも、ミーさんとは途中で待ち合わせをしているだけで、ホテルにはわたしがいかなきゃダメなんだったああああ〜〜〜!!あああ〜〜どーしよう〜〜〜。みなさん飛行機に乗り遅れて困ってるう〜〜。どうしようクビだああ〜〜。」
と泣きながら飛び起きた。

 飛び起きたらお昼頃のはずの寝室は真っ暗。
「ここはどこ?わたしはだれ?」
と頭を抱えていると、目覚ましがけたたましく鳴った。
夢だった〜〜〜〜〜。助かったああ〜〜〜。

 肉屋でアルバイトして、裸の地鶏に追いかけられる夢を見た。あれは人生最大の印象に残った夢ナンバーワンだと思っていたのだが、今回のはほんとうにリアルだった。そういえば、この前JPが家を出て行って、追いかけてる夢も見た。あれもリアルだった、そういえば。
 

 土曜日と日曜日は寝て暮らすぞと思っていたのだが、パパが病院に入って、やっと戻って来たと思ったら、ママがお出かけでちっとも家にいなかった、と言ってふてくされているゾエのために、いっしょにゲームをしたり工作をしたりした。台所も手伝うと言ってきかないから、ずうっとゾエにくっつかれていた。

日曜日の朝、わたしたちが工作をしていると、JPがサイクリングをするというので送り出した。帰って来たJPは、よぼよぼのおじいさんみたいな歩き方。腰を痛めて戻って来てんの、この人ってば。
お昼ご飯に呼んだら、座って食べられないというものだから、子ども達がチャーハンをベッドに運んでくれた。夜はサンドイッチとスープを作って、ベッドサイドで寝室ピクニックをした。
「まあね、病院の部屋で食べるよりは、ね」
なんて言いながら。ベッドの上がパン屑だらけ〜。

 JPは、今週月・火がトゥールーズでの研修で、水・木・金がパリ出張の予定だったが、月曜日には駅まで歩けないと思う。
「ほらね。仕事はどーでもいいから、休みなさいって、神様が言っているんだよ」
と、また追い討ちをかけている、わたし。
JPは、今日は「ふむ」を言わずに、「そうだなあ、明日仕事休もうかな」と言っていた。
よっぽど痛いんだろう。数年前にやったヘルニアの再発じゃないだろうか。
困ったものだ。
ミーさんところのシゴトが片付いていてよかった。
 編集部の『さ』さんに送っていた第一稿の添削が戻って来たので、これから翻訳の仕事をがんばってやらなければならない。
じつはこちらもとっても楽しい。
 

第一稿の添削

 先日提出した第一稿が、編集の方が添削してくださって、またフランスに戻って来た。
細かい注意事項を読みながら、原文を読み直し、誤訳探しや、その他註がわりにわたしの意思で勝手に付け足す文章の読み直しなども行って、12月には第二稿を提出しなければならないとのこと。
メールで、質問をしたり意見を聞いたりもできるので、たいへん心強い。
思っていたよりも添削の場所が少なかったのでほっとした。
しかも、赤ペンじゃなく、地味に鉛筆での修正がうれしい。

さあ、がんばろう。

mardi 29 septembre 2009

第一稿 提出


 そろそろ終わらなければと思っていたら、夏休みがあけてから編集部の《さ》さんから「進んでいますか?」とのメールをいただき、大慌てで仕上げを始めた。

《仕上げ》と言っても、予定通り小学校低学年用に、何もかも優しい言葉に代えて、ひらがなを増やす作業や、書式を整えると行数も変わってしまうので、ほんとうの仕上げはもっとあとになるだろう。

 なぜなかなか終わらなかったかというと、翻訳している途中で、文体を大きく変更してしまったから。

 原文では、ナレーターが主人公の視点で語るという全体の形があり、そのナレーターは、たまに、いきなり、主人公以外の視点でもものを言い始める。フランス語には複数形もあるし、主語をいちいち明らかにするので、日本語のように主語を表す単語がなくてもわかるような会話文を作らなければならない。ナレーターは三人称で物語を進めるので、《彼が》《彼女が》をどうにかしなければならない。小学生の読者は「彼が 彼女は」という言い方はしないだろうから。

 それで、個人的に、一人称の方が物語に入っていける方なので、文章全体を一人称に換えてしまうことに決めた。これは編集部の《さ》さんも同意見だったので、問題はないだろう。物語が一人称であると、三人称の場合よりも、物語の進みがおそくなるものだが、登場人物が少ないので助かった。
 たとえばナレーターが語る物語であれば、アメリカにいるXさんのことを語りながら、同時にフランスに住むYさんのことも語れる。
「ところで、その頃フランスのYさんは。。。」という風に、物語をワープすることができるから。
ただし、アメリカにいるXさんという主人公によって語られる一人称だと、XさんとYさんが出会わなければYさんの言葉を会話文の中に入れることができない。携帯電話と、インターネットは、小説でもずいぶん活躍してくれるようになったが。

 
 納稿のもう一つの大きな遅れの原因は、ギャグのせいだ。
フランス語の単語を使った言葉遊びや、ギャグが何カ所もある。学校嫌いで、いつも人を笑わせてる子ども達の話なので、ギャグがなければおはなしにならない。悩んだ。。。

 
とりあえず、提出できたので、あとは編集さんからのご意見を待つのみ。変なところも書き直してもらえるので、楽しみ。
じつは、あまり「よろしい!」と言われる自信がない。
これからも読み直しを続ける。