samedi 30 août 2008

サトウキビ畑のカニア4



 姉の紹介で、内海博信氏を紹介していただく。
http://d-l-u.com/k_btgallery/k_btgallery.htm#

 その繊細な絵、人の表情の輝かしさに心惹かれ、挿絵を描いていただけないか、直接お願いした。

 実存する場所の雰囲気、内海さんの訪れたことのない南国の島の様子、日本のこどもたちとは肌の色の違うこどもたちの表情、島の家の形、サトウキビ畑の風景。。。私たちはピションさんの協力により、何十枚もの写真を集めることからはじめた。そして、内海さんに書いていただく数カ所のシーンを決め、そこに使われるべき人やものに近い、参考になりそうな写真を絞っていった。
 内海さんはいったい何枚の絵を描いてくださったのだろう?
わたしの翻訳と同じで、内海さんもまた、
「こんな色合い、表情、ペンタッチでは、日本のこども用の本には向かない」などと、何度言われたことか。
「売りものにするため」に編集者からの注文が続く。。。。

 いっぽう、掛け持ちで数作品を手がける編集者とは、連絡がスムーズに取れず、章ごとに提出した訳の感想や訂正は、数週間も届かない。返事がやっと来ると、あまり思わしくない感想で、書き直し。それは、挿絵担当の内海さんも同じ状況だった。

 内海さんとピションさんとわたしが何百通ものメールを交換して、三人四脚で仕事で来たのは、みんなにとって大きな励みになった。わたしは一人じゃない。みんなの本をみんなで作っているんだ。
私たちはいつも『サトウキビ畑のカニア』のことを「私たちの本」と言った。

                          つづく

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